【徹底解説】不動産会社のよい選び方は?
賃貸物件探しにおいて重要な役割を担っている不動産会社は非常に数が多く、そのなかから信頼のおける会社を選ぶことは難しいかもしれません。本記事では、そのような不動産会社の選び方や信頼できる営業担当者の見分け方のポイント・注意点を解説します。

よい不動産会社の見極めも大切
家を探すときには、エリアや家賃などを気にしがちですが、「どんな不動産会社にお願いするか」ということも、実は非常に重要な要素です。しかし、不動産会社は数が多く、そのなかから自分に合った最適な会社を選ぶのは難しいことでしょう。そのため、不動産会社選びに役立つ知識を事前に身につけておくことは、大切といえます。
賃貸物件を扱う不動産仲介会社には、仲介だけでなく物件の管理会社としての機能も持つ会社と、管理会社としての機能を持たない会社の2パターンに分けられます。
管理会社の機能を持たない不動産仲介会社は、国土交通大臣から指定された不動産流通機構によって運営される不動産情報ネットワーク「レインズ(REINS)」をもとに、物件情報を仕入れています。そのため、基本的に不動産会社が紹介できるのはレインズに掲載されている物件です。
ただし管理会社の機能を持つ不動産仲介会社であれば、レインズに掲載している他社の物件だけでなく、貸主から直接委託されている物件も紹介しています。そのような物件は、貸主の希望によって物件情報をレインズに公開していないケースが一定量あります。そのため、特定の管理会社の機能を持つ仲介会社だけが紹介できる物件も数多くあるため、物件情報の質や量も不動産選びでは重要な要素となります。
これらの点を踏まえて、進学や就職、転勤などで新しく物件を探す際は、さまざまな不動産会社と出会うことになりますが、そのなかからよい会社を選ぶことが大事です。しかし「信頼のおける不動産会社を選びたい」と思っても、どうすればよいのか分からない人や、不動産会社が信頼できるかどうか判断できない人もいることでしょう。そのような人に向けて、今回は不動産会社の選び方のポイントや注意点、信頼できる不動産会社の特徴までを詳しく解説します。
不動産会社選びのポイント
▶︎店舗の口コミを見る
口コミを見ることは、対応のよい、接客力がある不動産会社を選ぶための1つの指標になります。ただし、人によって感じ方や不動産会社との相性が違うため、口コミを信じ切ってしまうのは危険です。
口コミを信じ切ってしまうのは危険ですが、不動産会社を選ぶうえで、あまりにも評判が悪いところは避けておいたほうがよいかもしれません。また、口コミを見るのと同時に、その不動産会社が得意とするエリアや営業時間、定休日も確認しておくと、物件選びに役立ちます。
「中小不動産会社はNG」「大手不動産会社はNG」など、「○○な不動産会社はNG」というのも誤りの可能性があるため注意が必要です。同じ不動産会社であっても、情報量や経験量が違うため、店舗や営業担当者によって接客力や対応は変わってきます。取引件数が多い大手不動産会社と地域密着型の中小不動産会社にはそれぞれ違った強みがあります。
大手不動産会社の強みは、複数の店舗があるため、地域をまたいで物件探しを行えることや、大手ならではの組織力や情報力の強さが挙げられるでしょう。一方で中小不動産会社の場合は、地域密着型のため、そのエリアに精通していることが多く、家主とのかかわりも深いことが強みです。自分の探したい物件がどちらに合うのかを考えて、より最適な不動産会社から選択することをおすすめします。

▶︎あらかじめ情報を仕入れておく
不動産会社に行く前に、または物件を内覧する前に、あらかじめインターネット上で気になった物件の情報を収集・整理しておくことも大切です。希望の物件を決めておくことで、スムーズに取引が進んだり、営業担当者が似ている物件を紹介してくれたりする場合があります。
物件の家賃や初期費用の予算、住みたいエリア、駅からの距離といった自分が優先したい条件を整理しておきましょう。家賃の目安は、手取り収入の4分の1から3分の1ほどとされています。自分の経済状況に無理のない範囲で物件を選ぶことが大切です。
また、不動産会社選びや、物件選びでは、家賃の相場を把握しておくことも重要です。家賃の相場は、候補の物件の家賃が適したものかどうかを確認するために必要な知識となります。提示された物件の家賃が高すぎたり、安すぎたりした場合は、不動産会社に対して家賃の価格の根拠を尋ねてみるとよいでしょう。説明された根拠に対して納得がいくかどうかも、その不動産会社が信頼できる会社かを見極める指標となります。
漠然と部屋を借りたいという状態で不動産会社に相談しに行ったり物件を問い合せたりすると、希望する物件にたどり着くまでに時間がかかってしまうこともあります。生活するうえで必要不可欠な物件を選ぶ際に後悔しないよう、希望条件をある程度決め、あらかじめ物件の情報を知った状態で不動産会社に相談、もしくは物件への問い合せをすることをおすすめします。
